【感想/教育】親になったら読みたい一冊『4歳~9歳で生きる基礎力が決まる! 花まる学習会式 1人でできる子の育て方』

僕は、結婚もしていなければ、子どもがいるわけでもありません。

ただ、子どもを指導する立場にはあります。というのも、障がいを持つ児童向けのデイサービスで働いているからです。そこで働くにあたって、何か教育だったり、障がいに関する本を読んでおきたいと思っていました。

そんなときに出会ったのが、『4歳~9歳で生きる基礎力が決まる! 花まる学習会式 1人でできる子の育て方』という本でした。この本は、幼児から小学生向けの学習教室をはなまる学習会で働く社員の方が書かれたそうで、かなり実践的、すぐに使えそうな知識だと思い、手に取りました。

本の内容

「わが子にどんな大人に育ってほしいですか?」というアンケートをとると、
「思いやりのある人」「自立した人」という回答が上位を占めるそうです。
親なら、他人に優しくできる「思いやりの心」と、自分の夢や目標に向かって前向きに頑張る
「たくましさ」を持った子どもになってほしいと思うのは当然のことです。
そこで、埼玉に本社を置き、全国132カ所に317教室を展開する花まる学習会では、
思いやりとたくましさ=子どもの生きる力を伸ばすことを重視したカリキュラムを展開しています。
本書では、花まる学習会が設立初期から重要視しているカリキュラムの1つ、
野外体験学習を、10年以上中心になって運営してきた著者が、逆境に負けない、
生きる力を持った子どもを育てるために、家庭でできる教育法を紹介します!

──誉めることを惜しまない
──“うちの子なんて”と謙遜しない
──“勉強しなさい”と言わない
──教えるときは同じ方向を向く

など、簡単で効果絶大な「子どもが伸びる育て方のコツ」が満載。
ぜひ試してみてください!

(引用 Amazon『4歳~9歳で生きる基礎力が決まる! 花まる学習会式 1人でできる子の育て方』)

という感じです。

勉強ができればそれでいいわけでもなく、いい会社に入ればそれでいいという社会ではなくなってきました。そんな社会で求められるのは「生きる力」。自らの力で、生きていく、生き抜いていくための力。

では、そんな「生きる力」を得るため、養うためには、親として、一人の大人として、子どもに対してどう接するべきなのか?というエッセンスがつまった内容になっています。

感想

何度も「うんうん」と頷くような箇所があって、納得できる内容でした。

著者自身も親であり、また教育者という立場としても子どもと接しているだけあって、かなり実践的な内容な気がしました。

個人的にビビッときたのは、最初の方に書いてあった、

一見、いいことに思える内容であったとしても、ただこうしろ、ああしろと「価値観を押しつけるだけの教育」は通用しない。

(引用 『4歳~9歳で生きる基礎力が決まる! 花まる学習会式 1人でできる子の育て方』 17頁)

でした。親の価値観の押しつけはよくないということですね。親としては、「子どもにこうあってほしい」「立派な大人になって欲しい」という想いで、いろいろと試行錯誤していると思います。ただ、それが自らのエゴとして価値観の押しつけであってはならないんですよね。

大人になるにつれて、多くのことを経験し、多くのことを知るようになります。そのため、大人は何も知らない子どもを目の前にすると、その経験や知識を教えようとしてしまいます。でも、それってある意味では子どもが経験したり、知ったりする背景をごっそりと奪い取ってしまうことになるんですよね。

僕も現在障がいを持つ児童に生活するために必要なスキルや、勉強を教えたりしていますが、ことあるごとに先回りしてしまい、子どもたちの経験を奪ってしまうことがあります。

もちろん、先取りする、先回りする必要があるときだってあります。でも、子どもに強くなって欲しい、たくましくなって欲しい、生きる力を養って欲しいと思うのであれば、ある程度は子どもに任せる必要があるんだとこの本を通して学びました。もし、子どもができずに助けを求めてきたならば、そのとき手を貸してあげたり、知恵を授けてあげたり、一緒に考えてあげることが必要なんだとも。

今の時代、社会に適応できない、自分の思い通りにならない、人間関係が上手くいかない、仕事でミスをしたなどの理由で、弱音を吐いてしまう社会人が多いと聞きます。僕もその一人でしたが。もし、これから高齢化が進む一方で、若い人材が働けないとなると、日本社会はいよいよ終るでしょう。

だからこそ、これからは一人でも多く強い大人を育てていかないといけないと思うんですよね。もちろん、その強さは学力や腕力、筋力のような強さではなくて、ハートの強さです。そんな大人を一人でも増やすためには、子どもを持つ親がしっかりとその自覚をもって、子どもを育てていかないといけないんだろうと思います。もちろん、親だけに依存するのではなくて、教育者や指導者などもその類いでしょうけど。

僕も将来子どもを持ったならば、面と向かって育児に励もうと思います。

こんな人に読んで欲しい

一応、Amazonの商品ページでは、こんな人に読んで欲しいと書いてあります。

【こんなお子さんをお持ちのお父さん・お母さんに読んでほしい本です】
◎勉強はできるが、友だちづきあいはヘタ
◎自分の思い通りにならないと、すぐに泣いたり怒ったりする
◎友だちに嫌なことをされても、「やめて」と言えない
◎虫を怖がったり、地面に触れるのを「汚れる」と嫌がる

【こんな悩みを持つお父さん・お母さんにもオススメです】
◎「うちの子どもは、同年齢の子どもに比べて幼い」と感じる
◎もうすぐ小学生なのに、自分のことを自分でできない
◎誉めるとつけあがり、叱るとふてくされるので扱いが難しい
◎「自分さえよければいい」という行動をとりがちで、優しさに欠ける
◎ひとりっ子のせいか、空気を読むことができない

(引用 Amazon『4歳~9歳で生きる基礎力が決まる! 花まる学習会式 1人でできる子の育て方』)

ただ、個人的には、教育関係の仕事に就いている人、特に幼児から小学生低学年の子どもを相手にしている人には、一度読んで欲しいと思っています。

また、これからお父さん、お母さんになる人にもぜひとも読んで欲しいですね。

子育てというのは、おそらく正しい道がないことの一つです。それは仕事選びや恋愛などと同様でしょう。だからこそ、一つでも多く上手くいっている事例を知る必要があるんじゃないかと思います。誰かの知恵を使ってやってみる。それでも上手くいかなければ自分なりにアレンジしてみる。これに尽きるんじゃないかと思います。

あとがき

こうやって教育関係、子育て関係の本を読んでいると、親って大変だなーと思わざるをえません。ですが、そんな大変さも含めて、一度は経験してみたいという思いも一方ではあります。

誰かを育てるということは、誰かに育てられるということでもあると思っています。つまり、誰かを育てるにあたって、いろいろな壁にぶつかって、その都度いろいろ調べたり、勉強したりしなければならない、もしかしたら嫌になって投げ出したくなるかもしれないけど、投げ出せない。ちゃんと向き合わないといけないのが親。だから、親になることは確実にその人をより成長させるんじゃないかと。まぁ身勝手な考え方かもしれませんが。

ただ、それが人という種族に生まれたことの宿命なんじゃないかとも思います。

今回は、障がいを持つ児童に教える立場として何かを得ようとこの本を手に取りました。まぁ結局障がいを持つ児童にとって使えるか?と聞かれると、「う〜ん」となることも多かったですが、それでも使えないことはないと思います。僕は彼らの親ではないですが、一人の指導者、大人として、彼らにとって必要な行動がとれるように邁進しようと思います。

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