【感想/アイデア】『いちばん未来のアイデアブック フツーの高齢者のみなさんが考えました』高齢者の視点こそ、高齢者の求めていること。それが詰まった一冊。

今回読んだ「いちばん未来のアイデアブック フツーの高齢者のみなさんが考えました」は、僕にとっては結構斬新な内容でした。

というのも、すべてが高齢者の視点だったからです。まだ20代の僕にとってはまだまだ至れないであろう境地を感じた気がしました。

では、さっそく書評をしていこうと思います。

この本を読もうと思った理由

高齢者のみなさんが考えたのに、いちばん未来のアイデアブックというタイトルに完全にピンときて手に取りました。

「高齢者が考えた」ってことは一番古くさいアイデアなんじゃないの?って思いますよね?でも、古いんじゃなくて、新しいってところがなんか面白いなーって思ったんです。で、まだ20代の僕では考えられないようなアイデアだったり、思考だったりを少しでも覗いてみたいって好奇心もありました。

また、高齢者社会、高齢者社会って嘆かれる昨今の日本ですが、本当に高齢者の事なんて考えているのだろうか?って疑問もあって、高齢者の生の声を聞いてみたかったんです。

個人的な好奇心と、現実に対しての高齢者の声を聞きたいと言う興味があって読もうと思いました。

本の内容

章は以下のようになっています。

カラダのアイデア
記憶のアイデア
食のアイデア
人づきあいのアイデア
時間のアイデア
住まいのアイデア
街のアイデア

この章の間に、コラムだったり、高齢者にやってほしいことみたいなことが書いてあるという感じです。

どの章も、高齢者の生の声を拾いながら、こんなアイデアがあったらいいよね!ってことが書いてあります。

たとえば、一番最初に出てくるのが「自分の健康状態を知らせてくれるベッド。」なんですが、これも高齢者ならではのアイデアですよね。年を追うごとに、どこに行くにも、何を食べるにしても、カラダと相談しないといけないんですよね。だから、朝起きた時に「血圧はどうか?睡眠の質はどうか?血糖値はどうだ?」みたいなことを教えてくれるベッドがあれば便利だよね?ってことなんです。

各章同じように、いくつのもアイデアが載っていて、高齢者は生活の中で何を感じているのか?ということを、カラダや記憶、食などのさまざまな視点で書かれています。

家族や友だちには言えないようなこと、高齢者ならではの「もっとこうしたいんだけど…」という欲や悩み、長く生きてきたからこそ感じる喜びや楽しみなど、高齢者だからこそ、フツーの高齢者だからこそ感じられ、考えることができるアイデアが詰まっています。

感想

まず感じたのは、「高齢者のこと何にも考えてないサービスとか施設って多いんだな」ってことですね。僕ももちろん思考が至っていないですが、世の中のサービスってなんだかんだいって高齢者の求めているものを提供できてはいないですよね。

高齢者向けだって謳っていても、考えてるのは若者であって、高齢者にヒアリングしたっていってもそれをすべて反映できるてるわけではありません。スーパーの配達サービスにしても、高齢者の利用者は多いのかもしれないですが、たぶんあれだって完璧に高齢者の意図を汲んでいるかと言われればそうではありません。

また、現在多くの高齢者が利用するデイサービスや高齢者向け施設、介護施設にしても同じ事が言えると思います。著書にも書いてあることなんですが、歌を歌うにしても、何かするにしても、やらされてる感じがすると。本当に心からしたいと思えることができないことがどこか不満で、満たされない。新鮮な喜びがないと。

もちろん多くの利用者の声をすべて反映させる事は不可能かもしれません。誰かの意見を汲めば、それは誰かの意見を汲まないことを意味します。でも、だからといって何もしないでは、高齢者は生きている意味を感じませんし、生き甲斐を感じないと思うんですよ。

施設ができないなら、家族がしてあげればいい。家族ができないなら、同じ境遇の人たちで叶えられるように働きかければ良いと思うんですよね。

僕たちは、どこかで「おじいちゃん、おばあちゃんはこんな事してあげれば喜ぶよね」って思考停止していたのかもしれません。高齢者はこんなんだよねって。だからなのか、この本を通して、高齢者はどんどん生き辛さを感じてるように感じました。

僕たちが高齢者にしてあげられることは限られているのかもしれません。ですが、だからといって高齢者の声を放っておくわけにはいかないんですよね。いつか自分が高齢者になったときに、同じ後悔をしなくていいように、今僕たちが高齢者にできることをしないとなーと思いました。

こんな人に読んで欲しい

主に二つのグループに読んで欲しいです。

一つ目は、同じ境遇にある高齢者の方ですね。

同じ悩みを持つ人、同じ喜びを持つ人、同じことを考えている人がいるんだって思えることは、どんな境遇の人にとっても大切なことです。この本を通して、「自分だけじゃないんだ…」「こんな考え方もあるんだ!」って思ってもらえればと思います。デイサービスや高齢者向け施設に置いてもらえら嬉しいですね。

二つ目は、高齢者を含め消費者向けのサービスや商品などを作っている方々ですね。

著書を読んでもわかりますが、多くのサービスやモノは高齢者の心を満たしてはいません。もちろん、いらないものではありません。ですが、どこか的を得ていない感じがしてなりません。今後より高齢者の割合が増える日本では、確実に高齢者の声を反映せざるを得なくなります。そうなる前に、ぜひこの本を読んで、高齢者の本音を聞いて欲しいです。

あとがき

「いちばん未来のアイデアブック」は非情に読みやすかったです。文字も大きくて、話口調そのままに書いてあるので、読んでいても凄く心に響きました。「あぁ、高齢者ってこんなこと考えてんのか…、何もしてあげれてないじゃん…」って。

若い世代がいろんなモノやサービスを欲するように、高齢者もいろんなモノやサービスを欲しているんですよね。若い世代は、プラスαの何かが欲しいけど、高齢者の方は何かができなくなるから、その何かを補う何かが欲しい。まったく違うんですよね。

だからこそ、高齢者の声って反映しなきゃなって思いましたね。

ぜひ、興味を持たれたら一読してみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA