【感想/ミステリー】実写化映画『重力ピエロ』の面白さは、相反する兄弟が最後に交わることで謎が解決する点

結構前から気になりつつも、観るに至らなかった映画「重力ピエロ」をようやく観ることができました。

タイトルからピエロの話なのかと思いきや、まったく違いましたね(笑)まさに伊坂幸太郎ワールドという感じがしました。和やかなんだけど、どんどんとミステリアスになっていって、いつの間にか最初に感じていた和やかさはどこへやらという感じ。そこがまたいいんですが(笑)

こんなこと書いてます

簡単なあらすじ

大学院で遺伝子の研究をする兄・泉水(いずみ)と、壁にかかれたグラフィックアートを消している弟・春(はる)は、優しい父親と母親の4人で平穏な日々を過ごしていた。しかし、優しい母には、かつての連続レイプ事件の被害者であるという辛い過去があった。

巷で起こる連続放火事件。たまたまグラフィックアートを消していた春と、自宅近くを消防車が通り過ぎたからと気になって事件現場に駆けつけた泉水は、連続放火の中に関連性を見つけ出す。

事件を追う中、兄・泉水は、ある事実を突き止めてしまう。それは弟・春が、かつて母がレイプされたときに授かった子どもであるということ。そして、そのレイプの犯人は、生きて近くに住んでいるということ。

連続放火の謎が、解き明かされるとき、すべての謎が明らかになる。果たして犯人は誰なのか?そして、レイプの犯人はどうなってしまうのか?泉水は?春は?

感想

伊坂幸太郎さんの作品は、犯人を考えるのがとにかく面白いですよね。森博嗣さんや、宮部みゆきさんなどの作品であれば、途中からこの人だろうなーと目星がつくんですが、伊坂さんの場合は、最後の最後にどんでん返しされる感じが毎回あって、それがいいんですよね。

そして、伊坂幸太郎の作品って何で面白いんだろって考えたんですが、哲学的で、かつ科学的なんですよね。今回の作品も、ガンジーやチャイコフスキーなどの歴史的な人物を使いながらも、一方で遺伝子分野を使い、親子の遺伝子調査をしていることなんかまさにそうですよね。加えて、その対立が兄が科学的で、弟が哲学的というところも結構見所な気がします。

でも、その対立は、話が進むごとに交錯するんですよ。兄は弟の哲学的な言動や発言に違和感を抱き、弟は兄の科学的な行動に違和感を抱く。そして二人の行動が交錯するときに、事件の謎が明らかになり、二人の行動が一致する。これが、今作品の面白さだと思いますね。

最後までみるとわかるんですが、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかよくわからない作品ですよね。父親は最後に許しているのかハッキリしない中で死んでいく。でも、その後京大は何事もなかったかのように生きている。

伊坂幸太郎がこの作品を通して、何を伝えたかったのか?というところが僕の中ではハッキリしませんでした。そこだけがモヤモヤします。これは原作を読んだら解決するのかわかりませんが、とりあえず近々原作も読んでみようと思います。

もしかしたら、哲学的な勉強をしないと深くは理解できない作品なのかも知れませんが…。

あとがき

僕この映画を観るまで、ずっと岡田将生さんを市原隼人さんだと勘違いしてました(笑)でも、この映画に市原隼人さんはまったく合わないですね(笑)演技力というよりも、雰囲気とか、役柄が合わないですよね。そういう意味では岡田さんでぴったりでした。

感想のところでも書いたんですが、伊坂作品ってどこか哲学的なんですよね。なので、加瀬さんや岡田さんのような人の方がしっくりくるんだと思います。どこかハッキリしない感じの人と言うか。市原さんってわかりやすそうですから(笑)ゴールデンスランバーの堺さんもそうですよね。

実写化される映画って当たり外れが多いですが、伊坂作品はあたりが多いように感じますね。それはキャスト選択が上手いからなんじゃないかと思う次第です。

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