【感想/オーケストラ】映画『リトルマエストラ』からみる映画による地域街おこしの凄さと面白さ

マエストロが指揮者を意味する男性名詞なら、マエストラは女性の指揮者を意味しています。この「リトルマエストラ」は、男性ではなく女性の指揮者が主人公なんですよ!

それも「リトル」なので、大人の女性ではありません。ビリギャルという女子高校生の役を演じた有村架純ちゃんが、そのビリギャルの姿で登場するんですよ(笑)結構衝撃を受けました。

今作「リトルマエストラ」は、一人の女子高生が音楽を通して変わっていく様、そして、その女子高生に触発されて変わっていく町の人たちを上手く描いた作品でした。

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こんなこと書いてます

簡単なあらすじ

日本海に面する石川県の小さな漁師町・志賀町にも、過疎の波が押し寄せている。しかし、そんな町にも、なぜか小さなオーケストラが存在していた。そんなオーケストラが目指すのは、石川県のアマチュアオーケストラコンクール。だが、そのコンクールを目指していたとき、指揮者である吉川が突然亡くなってしまう。

その救済処置として呼ばれたのが、吉川の孫である女子高生の美咲だった。しかし、美咲はまったくやる気がなく、オーケストラを立て直そうなどとは考えもせず、ただバイト代目当てで指揮者を引き受けていたのだった…。

そんな折、美咲が隠していた事実をオーケストラの団員たちは知ることになり、市からの援助もなくなることも相まって、解散することになる…。

実家に帰ろうとする美咲は、美咲の実力を見抜いたタツ爺の言葉に心を動かされ、ある行動に出るのだった…。

はたして、小さな町の小さなオーケストラは、無事コンクリートに出場することができるのか…?

感想

音痴で、音楽には無頓着な僕にも、この映画に出てくるオーケストラの最初の演奏は酷く下手に聞こえました(笑)最初は解散してしまうオーケストラなんですが、再び結成され、コンクールに向かうに連れて、やっぱり上手くなるんですよね。

これって、もちろん演奏者の上達もあると思うんですが、気持ちの入り方の違いだと思うんですよね。人はそんなに短期間では上手くなりません。ましてや、中高年の人たちであればなおさらです。でも、それでも上手く聞こえるのは、気持ちだと思いました。

最初は、自分たちの音楽に満足しきっていた「もっと上手く!」「もっといい音楽を!」「最高の音楽を奏でたい!」って気持ちがなかったんですよ。でも、有村架純演じる美咲に触発され、技術よりも、まずは気持ちが入るんですよね。「もっと」って。

たったそれだけなんですが、たったそれだけのことができないのが人間なんだよなってことを改めて教えられた気がしますね。心が技術を凌ぐことはありません。ですが、心のない技術は、本来の技術さえも霞ませてしまいます。心技体とはよく言ったもので、何かをこなす体があり、身につけた技術に、「成し遂げたい!」という強い気持ちがあるから、人は何かを成し遂げられるし、成し遂げる様はカッコいいんですよね。

美咲というただの女子高生が変えたのは、オーケストラのメンバーだけじゃないんです。美咲によって変わったオーケストラによって、町も変わるんですよ。人が変われば、町も変わる。これもある意味当然のことを、当然のように教えられたことでしたね。

有村架純ちゃんは、まだまだぎこちない演技でしたが、有村架純史に残る名作難じゃないかって思います。

あとがき

石川県の小さな漁師町というのは、なんともいい設定だったと思います。漁師町だからこそ起こる過去の事件、小さい町だからこそ広がる小さな噂、雪国・山国だからこそ起こる通行止め、小さい町だからこそちょっとしたことで変われるということ。

田舎ならどこでもできるんじゃないかって話なんですが、意外と細部を観てみるとこの町ならではな話なんですよね。上手く町を活かしているし、上手く町に活かされた作品のような感じがします。

僕は、町の盛り上げ方っていろいろあると思うんですが、こうやって映画の舞台になることも一つありなんだろうなーと思いましたね。最近では、漫画やアニメの舞台としても取り上げられますが、町の人を巻き込めると言う点では、映画もありですよね。

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