【感想/オーケストラ】漫画原作・映画『マエストロ!』が突き詰めるのは「音のない音」の世界

「マエストロ」と聞いて、オーケストラを思い浮かべる人ってどのくらいいるんでしょうか?

正直僕は料理のことかと思いました(笑)なんか美味しそうな料理か、美味しそうな料理を作ってくれそうなネーミングですよね!まぁ素晴らしい音楽を作る、奏でると言えば、同じような感じかもしれませんが(たぶん違う)

でも、たとえマエストロがオーケストラの指揮者だと知っていても、あんな風貌の指揮者が出てくるとは思いませんよ。きっとね。

こんなこと書いてます

簡単なあらすじ

若き天才ヴァイオリニスト香坂は、解散したはずの名門のオーケストラの再結成で、とある古びた工場に出向くことに…。だが、そこに待っていたのは、かつての名門オーケストラの中でも、どこにも引き抜かれなかったいわゆる「負け組」の演奏者たちと、謎のアマチュアフルート奏者あまね。そして、再結成を呼びかけた当事者であり、このオーケストラの指揮者でもある天道。

工事現場の服装に、持ち合わせの工具で指揮をする天道の、むちゃくちゃな指導に徐々に嫌気がさす団員たち。そこに追い打ちをかけるようにオーケストラのスポンサーを降りる企業。

再び解散しかけたオーケストラを繋ぎ止めたのは、天道に救われた団員たちであり、天道の生き様を知っているあまね。そして、香坂は、父と天道が同じオーケストラにいた事実を知ることになる…。

大盛況で終えた1日目の復活コンサート。だが、2日目誰もいないホールに団員たちは動揺する…。天道は何をしたのか?何を企んでいるのか…?香坂をはじめオーケストラは、音のない音を巡り最後の演奏をはじめる…。

感想

設定は、なんとなくありふれた感じですよね。「過去の栄光を取り戻すぞ!」的なあれです。でも、それを超熱い熱血教師とか、超イケメンとか、超落ちこぼれ的な人がやるんじゃなくて、老いぼれのじじいがやるってところが面白かった。(ちなみにのだめカンタービレは、玉木君がかっこ良かったですよねw)

メンツは、松坂桃李を筆頭に、松重豊、miwa、西田敏行、濱田マリ、池田鉄洋とそうそうたる顔ぶれ。その脇を固める役者人もそれはそれは凄いったらないですね。

で、その老いぼれじじいが、若者から同じじいさんをまとめあげていく様がなんともかっこいい。たしかに、当事者ならちょっと引くかも…って思うんですよ。あんなこと言われたら嫌だろうなー、傷付くだろうなー、歯向かうだろうなーって。でも、「結局上手くいくんだろ?」みたいな視点で見てると、清々しく感じられますし、なんとなく温かく見守れるんです。(まぁ結果論的な見方ですが…)

でも、最後に行き着くまでには、ドラマがあって、一人一人がぶつかり合って、意見し合って、「なら、どうしたいんだ?」という感じの問いかけに「やっぱりオーケストラをやりたい」という気持ちで取り組む感じがまた泣けるんですよね。

そして、これが最後の普通にオーケストラの演奏成功しました!満員御礼でした!で終るなら、それまでの作品なんですよね。その先があるから、最後の最後に泣けるんですよ。老いぼれじじいの最後の願いは、本当に素晴らしかったです!

ぜひ、一度観て欲しい映画です!

あとがき

オーケストラ版ルーキーズを観ている感じでした。熱血っぽくはないんですが、音楽に対する本気な姿勢はまさにルーキーズの川藤幸一。本気だからこそ、熱く指導するし、本気で叱る。本気を求めるんですよね。

世の中を見ていると、本気でもないのに人を叱ったり、人をぶったり、人に説教をする人が多くいます。そういった現実の結末が、自殺だったり、いじめだったり、犯罪なんですよね。気持ちの入っていないコミュニケーションほど意味のない物はないんですよね。

逆に言えば、想いがあって、愛があれば、ある程度コミュニケーションが下手でも伝わるんですよね。そういう気持ちや態度は、受ける側も感じるんですよ。そうすれば社会はもっと良くなるはずなんですがね…。なんとも悪い意味で適当な社会になったものです。

P.S.

僕はコミュニケーションは下手ですが、本気で接するので、意外と嫌われません(笑)

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