【感想/話し方】『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』異性とは分かり合えないと思うことからコミュニケーションは始まる

この本を手に取り、最初に目に入った言葉がこちら、

男と女のコミュニケーションは、外国の人と接するよりももっと難しいのです。「男と女は、異星人だ」と言ってもいいほどです。

(引用 『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』はじめにより)

正直、ぐさっときました。でも、どこかで納得感もあって、興味を持ちました。

女性が社会進出するようになり、男性も家庭を手伝うなどするようになり、これまでに比べると男と女の役割の違いがなくなってきているように感じます。だからなのか、男性は女性に男のような対応を求めるし、女性は男性に女性のような対応を求める。

その結果は、周りを見渡してもらえばわかるかと思います。離婚率が高まっていたり、家はあるけど家に帰りたくない人が増えていたり、社内ではコミュニケーションがうまくいかず揉めてしまったりと、男性と女性の間にはさまざまな問題が生じていますよね。

では、その問題ってどうやって解決すれば良いの?って話が、この『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』には書かれています。

本の内容について

まずは、本の内容についてこんな感じです。

鈍感で察しが悪くて、理屈っぽくて、上下関係が大好きで、なめられたくないのが、男。
よく気がまわり、感情的で、感覚的で、言わなくてもわかってほしいのが、女。
「男と女は異星人」と言ってもいいほど、違います。

異星人ですから、話す言葉も当然違います。
「同じ人間なんだからわかるはず」「日本人同士だから伝わるはず」。
この思い込みが、男女のコミュニケーションのすれ違いを生むのです。

本書では、男女の違いとその理由を解き明かしつつ、そんな“異星人”と
どうコミュニケーションしていくべきかを、「基礎編」「恋愛/セックス編」「結婚/家庭編」「仕事/職場編」の
4つの場面に分け解説します。37のそれぞれのシーンには、「ひとくち男女語会話」として、
“異星人”にも通じる魔法のフレーズが掲載されています。

職場で、家庭で、恋愛で、異性とのコミュニケーションが明日から変わる! “使える”1冊です。

(引用 Amazon『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』)

一点だけ補足しておくと、この本で使われている男と女っていうのは、性学的な男と女ではなくて、コミュニケーションのタイプとして男性的なのか?女性的なのか?ってところにフォーカスをあてて書かれています。

なので、男性であっても女性的なコミュニケーションの人もいますし(僕はこれですね)、女性であっても男性的なコミュニケーションを取る人だっているということです。

なので、自分は男だからとか、私は女だからって固定観念は捨てて読んでみると良いと思います。

感想

この本を信頼するかどうかは人によりますが、個人的には

「異性」の考え方に100%納得する必要はありません。

(引用 『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』はじめにより)

の言葉で信頼してもいいかなって思えました。他の本だと、こうすれば相手を理解することができる、ああすれば誰かに共感してもらえる/わかりあえるみたいな少々強い口調で書かれているんですが、この本では「まぁ100%は無理だよ」って感じがしたので、ホッとしたんですよね。

まぁだからといって「理解しなくてもいいやー」と諦めるわけではなくて、こうすればより理解ができる、こうすれば相手を傷つけなくて済むってことはたくさん書かれています。

たとえば、相手の話を聞くときのコツについて書かれている箇所では、

1 アドバイスをしない
2 話の腰を折らない
3 ほかのことを考えない

(引用 『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』170頁より)

と書かれています。この章では、夫婦関係についての内容が多いですが、この話を聞くコツに関していえば、男女のコミュニケーションのみならず、会社では上司部下の関係や、同僚同士の話の聞き方にも通ずるように思います。

また、どのように褒めれば良いのか?ということについては、

1 今までと変化した部分に注目してほめる
2 その人が自分で気に入っているポイントをほめる
3 本当に自分がいいと思っている部分だけをほめる
4 気づいたらその都度ほめる

(引用 『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』208〜210頁より)

と書かれています。それに加えて、後輩の男性、男性上司、後輩の女性、女性上司など分類した褒め方についても書かれています。

こういった人の話を聞いたり、人をほめたりって日常茶飯事だかたこそ、コミュニケーションにおいては大事ですし、それを考え方に応じて使い分けることでよりよい人間関係が築けるように思います。

もちろん、これをやったら完璧!ってことは一切ないと思います。というのも、人間は男女二種類になんてわけられないほど、いろいろな考え方の人がいますし、いろんな捉え方の人がいるからです。つまり、ある人でうまくいった伝え方が、ある人では通じないことなんてよくある話なんですよね。

でも、根本としては通ずるものもあるはずなので、試してみる価値はきっとあります。

個人的に面白かった言葉をピックアップ!

この本のはじめの方に、「男は理屈で動く、女は感情で動く」という部分があります。その中で、女性がよく使う「かわいい」という言葉についての説明がなされています。

「かわいい」とは客観的な基準ではなく、「今、私の心が揺さぶられている!」という感情なのです。100%主観です。

(引用 『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』31頁より)

この文章を読んで、これまでなんで女性の「かわいい」が理解できなかったのかわかった気がしました。

男性にとっての、かわいいは本当にかわいいなんですよね。それはどこか愛らしかったり、どこか癒やし的な存在だったり、英語でいえばキュートに該当する言葉としてかわいいを使っているのが男性なんですよね。

でも、女性は心を動かされている存在に対して「かわいい」というと。そりゃ男性には理解できませんよね(笑)男性が心を動かされたときって「おぉぉぉお!」とか「すげぇ!」みたいな感じですからね。

なので、これから女性が「かわいい!」っていっていて、理解ができないときは、「この人は今心を揺さぶられているんだなー」って思って見るようにします(笑)

あとがき

『察しない男 説明しない女 男に通じる話し方 女に伝わる話し方』の感想を書いてきました。

ただの方法論ではなくて、ちゃんとした理論に基づいて書かているのは非常にわかりやすくて、ためになりました。

この本のあとがきにも書いてあるんですが、男女という額面上の異性を理解することだけにとらわれるのではなくて、自分と違う考え方の人といかに接するか、コミュニケーションを取るのか?を考えないといけないように感じました。

それは男性であっても女性的な考え方をする人もいれば、女性であっても男性的な考え方をする人がいるからです。決して、男だからこう、女だからこうだと決めつけないようにしなければなりません。

そのためには、男女同士(コミュニケーションタイプによる)は分かり合えないって視点からコミュニケーションを取る必要があるのではないかと思いました。