【感想/仕事】『一流は知っている! ネガティブ思考力』生きていくために必要なのはポジティブ思考ではない!?

序章にある

ポジティブな方が得をするし、気楽で羨ましいと思うのに、なぜポジティブになりきれないのか。
それは、ポジティブになりたいと思う一方で、ポジティブってそんなに良いことなのだろうかといった思いもどこかにあるからだ。

(引用 『一流は知っている! ネガティブ思考力』17頁)

という一説で、この本は僕が読むべき本だと察しました。

というのも、この一説は僕が長年悩んでいたことであり、最近感じていたことだからです。ポジティブって一見良さそうな感じがしますよね。前向きな感じだし、イキイキした感じもする。でも、「ポジティブになりたいか?」と聞かれると、「うーーーん」と頭を抱える自分がいるんです。これって不思議でした。

これって結構多くの人の悩みだと思います。特にネガティブ思考が身についている人にとっては。

この『一流は知っている! ネガティブ思考力』は、そんなポジティブになりきれないネガティブ思考の人のための本だと思います。ぜひ、僕と同じような悩みを抱えている人、ネガティブ思考を改善したいけどできない人には読んでほしいと思います。

本の内容について

では、まず本の内容について

「夢は必ず叶う」「ポジティブシンキングが成功を導く」は、嘘。

ベストセラー『上から目線の構造』『薄っぺらいのに自信満々な人』の著者による、ネガティブ思考推奨本。

「失敗は振り返らない」
「成功だけをイメージする」
その考え方、危険です。
一流は、みな、
「ネガティブ思考」で成功した!
世に溢れる“ポジティブ信仰”その嘘――
ポジティブ思考は、
・仕事のモチベーションを下げる
・記憶力を悪くする
・ケアレスミスを繰り返す
・対人関係トラブルを引き起こす
・弱点を克服できない
人は不安だからこそ、うまくいく

(引用 Amazon『一流は知っている! ネガティブ思考力』)

という感じ。

一貫してポジティブであるより、ネガティブであるからこそ成功しやすい、上手くいきやすいということが書かれています。もちろん、全面的にポジティブを否定しているわけではなくて、理由なきポジティブってちょっと危ないよ的なことが書かれています。

この本はネガティブな人が読むべき一冊ですが、本当はポジティブな人にこそ読んでほしい一冊なのかもしれないなーと読み終えて感じています。

感想と振り返り

読みながら、読み終わって感じているのは、「ネガティブでいいじゃないか!」ということ。

これまでの人生では、ポジティブ思考の方がネガティブ思考よりも良いことだと思っていたし、周りもそう言っていたので、自分の中でネガティブ思考はダメなことだと思っていました。

ですが、この本にはネガティブ思考であること故に成長できる、人生が上手くいくということが書かれていて、なんだかホッとした感じです。

たとえば、共感した点としては、

何でも楽観的に構えるのがいいと思い込んでいる人が多いが、自分の未熟さや力不足を認めること、あるいは不安を感じ危機感を持つことが成功の秘訣でもあるのだ。

(引用 『一流は知っている! ネガティブ思考力』24頁)

という箇所。

この本で書かれていること全般的にそうですが、安易な楽観主義、ポジティブ思考ほど迷惑で、危険な思考はないと思うんですよね。努力もしていないのに「(私は)できる!」「なんとかなる!」なんて考えって、思考をそこで止めてしまうし、行動も止まってしまう。つまり、成長が見込めないということ。

これって結構怖いことですよね。

まぁ別に成長したくない、現状から変わりたくないというのであれば、僕はそれでも良いと思いますし、それがダメだと思いません。

ですが、少なからず現状よりもいい生活がしたい、給料を上げたい、仕事で出世したい、誰かに認めてもらいたいというのであれば、現状からの変化、つまり現状に満足するのではなく、今を悲観視し、その悲観的な部分について努力する必要があるのではないかと思います。

ただ、すべての面でネガティブ思考で良いのか?と問われるとそうではないと認めているのは、この本の素晴らしいところです。たとえば、

自分の可能性を広げるためにも、行き詰った状況を打開するためにも、まずはやってみようというポジティブな姿勢が大切だ。

(引用 『一流は知っている! ネガティブ思考力』175頁)

この一文には僕も納得です。

というのも、ネガティブ思考100%で生きていると、何をするにも一度踏みとどまってしまい、新しいことに挑戦できない状態になってしまうからです。何をするにしても「ちょっと危なそう」「知らないことはできない」では、同じことの繰り返す人生になってしまいます。それでは楽しくないですよね。

そうならないためにも、ネガティブ思考の中にも多少のポジティブ思考を取り入れる必要性があると思います。もちろん、安易に何でもかんでもやってみよう!ではあとで後悔することになります。

なので、何かやるにしてもネガティブ思考を活かして情報を集めたり、リスクを考えて、ある程度揃ったら「えい!」とやってみるって感じが良いのではないかと思います。

まぁこの辺って難しいよなーとつくづく思います。

でも、ネガティブ思考も捉え方次第、使い方次第では、人生にとって必要な考え方なのではないかということを改めて感じました。どんな考え方にもプラス、マイナスがあります。あとは、いかにしてプラスな使い方をするのか?ということだと思います。

もし、ネガティブ思考で苦しんでいるのであれば、ぜひ一度この『ネガティブ思考力』を読んでみると良いと思います。

あとがき

『ネガティブ思考力』の感想を書いてきました。

アドラー心理学などが流行っているため、ポジティブ思考バンザイ!みたいな風潮がありますが、僕はその風潮はややヤバイと思っています。

もちろん、ポジティブ思考がダメだとは思いません。感想の中でも書いたとおり、ある程度のポジティブさは必要です。ですが、無根拠なポジティブ、努力なきポジティブは、あとで後悔することになると思います。

何事も準備も努力も必要です。それがあるからこそ、自信を持って挑めるわけです。

「今のままで大丈夫なのか?」と少々ネガティブに捉えることで、努力をし、準備をしっかりとできるのであれば、ネガティブ思考も悪くない、いやむしろ人生にとっては必要な思考術なのではないかと思います。