【感想/小説】『掟上今日子の推薦状』から学ぶ、記憶をなくすが故の人生の楽しみ方

掟上今日子シリーズの第二弾『掟上今日子の推薦状』を読みました!

こちらも第一弾の『掟上今日子の備忘録』とともにドラマ化された話なんですが、やっぱりちょっと話が違いますし、なんといっても隠館厄介じゃない人が出てきたのにびっくりしましたw

ということで、前作に引き続き感想を書いていこうと思います。

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簡単なあらすじ

前作『掟上今日子の備忘録』と同じく、一冊の中でいろいろな事件が出てくるので、一つ一つあらすじを書きたいと思います。

鑑定する今日子さん

主人公・親切守(おやぎりまもる)は、大手警備会社に勤めている。その会社での仕事の一環として、とある美術館での警備を任されることになった。

彼は自らが警備する絵の前に現れる女性が気になっていた。彼女は毎日のように絵を見に来ており、その都度一時間ばかりその絵を見ている。そう、その彼女こそが、掟上今日子だった。

そして、今日子が、自分の見ていた絵を二億もの値がするものだと言ったにも関わらず、別の日には、その絵を200万だと言い張る。親切が見たところ変わりがない絵はなぜ数日のうちに値打ちが下がってしまったのか…。

今日子が絵を200万だと言った頃だった。和久井というお爺さんは突如、持っていて杖でその絵を叩き割る…。それも親切の目の前で…。

なぜ、絵の値打ちは下がってしまったのか…?そして、なぜ和久井は絵を叩き割ったのか…?警備をしていた親切はどうなってしまうのか…?

推定する今日子さん

絵の額縁匠だった和久井からの突然の電話を受けた親切。

和久井からの電話の内容は、自らの最後の仕事のために警備を頼みたいとのことだった。職を失ってしまった親切には願ってもない話だったが、少し後ろめたさや怪しさを感じていた…。

そんな折に、彼が助けを求めたのはまたしても掟上今日子だった。その話を聞いた今日子は、すぐに和久井の住む「アトリエ荘」に行くように提案する。

「アトリエ荘」に向かう親切と今日子。連絡の付かない和久井のことが気になり、アトリエ荘に不法侵入した二人が見たものとは…?

推薦する今日子さん

二人がアトリエ荘で見たのは、ナイフで刺され倒れる和久井の姿だった…。今日子の迅速な応急措置でなんとか命は繋ぎ止め、救急車で運ばれた和久井。

そして、突如捜査をはじめる今日子。「犯人はこの中にいる」という今日子の言葉に疑問を抱きながらも、今日子の捜査を手伝う親切。

和久井を刺した犯人は、本当にアトリエ荘の中にいるのか?そして、和久井が最後の仕事と銘打った額縁は誰のためのものなのか?

最後にわかる今回のタイトル『掟上今日子の推薦文』とはどういう意味なのか?

この難事件を今日子と親切は解決できるのか…?

感想

いやー今作も面白かったですね!

ドラマと主人公?が変わって親切さんにはなっているんですが、どことなく隠館厄介に似てる感じがするので、もう隠館厄介として読んでも良いくらいですねw

今作は、掟上今日子の「忘れる」という特性が上手く活かされている感じがしました。一枚の絵を見て、ある時は二億といったのに、後日来たときにはそれを二百万だというのは、寝たら記憶を忘れるが故の、先入観のなさが織り成す視点だなーと思いました。

「忘れる」と聞くと、やっぱりあまり良いイメージはありません。ですが、忘れるからこそ、先入観がなくて、いつまでも新鮮で色あせない感覚でモノを見れるという考え方もできますよね。

また、知識や記憶という先入観は良くも悪くも行動や思考を制限してしまうんですよね。「この前こうだったから…」「もしかしたらこうかもしれない…」と。

そういう先入観がないからこそ、掟上今日子は掟上今日子であり、最速の探偵であるのかもしれないですね。

掟上今日子シリーズの良さについて

このシリーズに登場する掟上今日子は、寝たら記憶をなくすという忘却の探偵なんですよね。

なので、シリーズではあるものの、前提になる知識もいらないので、毎回新鮮な感覚で読めるんですよ。(あとがきにも書いてありますw)

他の作品との違いが、主人公の忘却だけではなく、読み手にとっても新鮮さがあるというのは面白い作品だなーと関心しましたね。

あとがき

『掟上今日子の推薦状』のあらすじ、感想はいかがだったでしょうか?

寝たら記憶がなくなるってどんな気持ちなんだろう?って毎回考えてしまいます。もし、今日の記憶が明日起きたらなくなっていたら…?って考えるとちょっとゾッとします。

でも、それはそれで楽しみもあるのかなーとか、忘却するからこそ踏み込めることもあるよなーって考えるとワクワクしている自分もいます。まぁそうなったらそのとき考えるとしましょうかね。

ではでは

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