書店でこの本を手に取ったのは、『読まずには死ねない哲学名著50冊』というタイトルとか内容とかではなく、ただただ表紙の女の子が可愛かったからです。
でも、それだけでは買うことはなくて、やっぱり心のどこかで「哲学を学んでみたい…」という気持ちがあったんだと思います。
内容が内容なだけに、少し読むのに時間はかかりましたが、かなり哲学のすべてが詰まっていて、面白かったので感想を書きたいと思います。
登場する有名な哲学者と著書について
この本には、50冊もの哲学の名著の説明が書かれていますが、ここではその中でもとりわけ有名な哲学者とその著書をピックアップしたと思います。
- プラトン「ソクラテスの弁明」「響宴」など
- アリストテレス「国家」「形而上学」など
- デカルト「方法序説」など
- カント「純粋理性批判」など
- ジョン・スチュアート・ミル「功利主義論」「自由論」
- ニーチェ「悲劇の誕生」「道徳の系譜」など
- ヴィトゲンシュタイン「論理哲学論考」など
上記の人物以外にも、哲学好きや歴史好きな方にはおなじみな人物も多数いますし、受験で少し聞いたことあるみたいな人物ももちろんいます。
また、50冊とは言っていますが、決して哲学者が50人いるわけではなくて、複数発表している人もいるので、同じ人が何度も登場することもあります。それはそれでその人について、その人の思考について深く知れるので面白いと思います。
哲学を学ぶ最初の一歩には最適な本
「哲学を勉強してみたい」「ちょっと難しい本を読んでみたい」とは思うものの、最初から哲学書を読もうとは思えないですよね。難解な言葉がたくさんでてきますし、文章も難しくて読み進めるのにも、理解するのにもかなり時間がかかってしまい、途中で諦めてしまうことも多々あるでしょう。
そんな方には、この『読まずには死ねない哲学名著50冊』は最適な本だと思います。
一から哲学系の本を読もうと思ったら、一冊あたりだいたい200〜300ページを読まないといけないですし、前提知識がいると思います。ですが、この本であれば、前提知識もいらないですし、一つ一つの作品あたり約10ページ前後で構成されているので、めちゃくちゃ読みやすいと思います。
さーっと読んでいって、その中でも気になる作品があれば、本編を読めば良いわけです。そのときには前提の知識や歴史的な背景などもこの本で得ていると思うので、かなり読みやすくなっていると思います。
この著書を持っておく意義、読む意義
正直哲学なんて難しいことを学ぼうが、学ばなかろうが人は生きていけます。わざわざ頭が痛くなるような本を読んでまで哲学を学ぼうなんてする必要はないと思います。
ですが、個人的には深くなくても、表面的にでもいいから哲学は学んでおいてもいいのかなーと思っています。というのも、何かに迷ったときや、何かをはじめたいって思ったときの知恵になりますし、背中を押してくれる材料にもなるからです。
生きていれば誰しも悩むこともありますし、辛いことや苦しいことに直面します。また、時には社会をよりよくしたいと思うこともあるでしょう。この著書に載っている哲学者たちも、僕たちと同じように悩み、苦しみ、もがき、世の中を良くしようと考え、考え、考え抜いてきました。
そんな先人たちの思考を無駄にしないためにも、自分の中で悩みすぎず、考えすぎないためにも、この本を手元に置いて、その都度読んでみると良いと思いますね。
著者のHPでも哲学が学べます!
以下のサイトでは、この本の著者が哲学をわかりやすく噛み砕いて説明されています。
この本には載っていない哲学者もたくさんいるので、もし気になった方はぜひ一度見てみてください!
あとがき
『読まずには死ねない哲学名著50冊 人類の叡智を一気に読める唯一の本。』一度読んでみたくなりましたか?
一つ一つの著書の説明が短いので、たまに読んだり、空いた時間に読んだりするだけでも、結構楽しめると思います。哲学のハードルが下がって読みやすかったので、ぜひ読んでみてください!