【感想】『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』から学ぶほんとうの意味での努力とは?

「努力」というのは、抽象的な「才能」ではなくて、具体的な「技術」の集積だ

(引用 『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』4頁まえがき)

この一言。何気ない感じもしますが、著者の努力の結晶のような感じがしました。

著者である山口真由さんは、「天才」と言われることに違和感があり、かつ「よく頑張るよね」という言葉があまり好きではなかったそうです。司法試験に受かり、国家一種の試験も通過し、東大法学部を首席で卒業したというと、誰しも「天才」や「よく頑張るね」という言葉を掛けたくなるのも当然。

でも、著者的には好きではなかった。

その思いが、冒頭の一言に集積されているように感じました

本の内容について

では、まず本の内容について。

東京大学法学部→財務省→弁護士という経歴の裏には効率的に努力を続けられるメソッドがあった!不得意なことは努力しなくていい、スケジュールはあえて立てない、朝食は早めに、昼食は遅めに、基本書をネット注文してはいけない、ルールには「抜け道」を、努力が続く習い事・続かない習い事ほか、今日から実践できるメソッド。

(引用 Amazon『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』)

という感じ。

この要約を見ると、「この本に書いてあることを実践すれば、この人みたいになれる!」という感じがしますが、実際には誰もこの人と同じ人生は歩めません。そのことは肝に銘じて置くべきかと思います。

また、メソッド(方法)というと「これだけやっておけば!」という感じがしますが、ここに書かれていることはメソッドだけではなくて、努力の仕方や努力に対する考え方も集積されているように感じました。なので、メソッドだけを追い求めるのではなくて、そういった努力についても学べる一冊だと思います。

感想と振り返り

読んでみて感じたのは、どんな成果を出している人も、どんな成功を収めている人も、「才能」だけでその結果をえているわけじゃないんだということ。その結果の裏には類まれなる努力があるということ。

そのことはこの一言に集約されているように感じます。

「天才」への憧れを捨てて、「努力すること」の価値を認めるべき

(引用 『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』53頁)

僕は、この一言に度肝を抜かれました。そして、この一言に今の努力をせずに、天才に憧れるだけの人への哀れみのような感覚を抱きました。それは仕事の世界に限らず、ダイエットや学業などにも通ずる話だと思います。

天才はいる。けど、その天才に憧れたってどうせなれない。だからこそ、努力が必要なんだと。著者は言いたいわけですよね。この点に関しては激しく同意です。

また、共感したポイントとして以下の一文があります。

努力は必ず報われる。もし、報われない努力があるのならば、それはまだ努力と呼べない。

(引用 『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』60頁)

これは著者の言葉ではなく、元プロ野球選手の王貞治さんの言葉だそうです。

僕としては、努力は裏切るものだと思っています。努力が結果として実ることは稀。だけど、努力をやめてしまっては結果が出ることもない。だからこそ、結果が出るまで努力はやり続けないといけないと思っています。

言いたいことはほぼ同じです。

まぁ簡単に言えば、天才だろうが、凡才だろうが、結果が出てなければ努力をしてないってことなんです。逆に、結果が出ているってことはそれなりに努力はしているということ。

よく「結果ではなく努力した過程が大事だ」という人がいます。気持ちはわかります。

ですが、この言葉って、結局は結果が出なかったことへの言い訳なんですよね。

「自分は結果が出せるほど努力はしなかった」という言い訳になってしまうわけです。これが悪いとは言いません。ですが、ただただかっこ悪い。もちろん、頑張ったのは頑張ったのだろうと思います。でも、結果が出てなければ、報われてなければ、それは頑張りであって、努力ではないんですよね。方向性が間違っていたとか、方法がそもそも間違っていたってことなんです。

ようするに、ただ頑張ればいいってわけじゃないってことです。

でも、結果が出なかったからといって自分を責めてはいけません。

自分の自分に対する信頼を裏切らないこと、失敗しても次の機会に備えて努力すること

(引用 『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』195頁)

どれだけ頑張ったって、うまくいかないことは人間誰しもあります。それは著者であろうと同じなんだろうと思います。でも、だからってそこで自分の頑張りや、自分への信頼を裏切ってしまっては、本当にその頑張りは水の泡になってしまいます。

そうしないためにも、失敗をいかに活かすのか?を考え、結果につながる努力に変えないといけないんです。

そして、結果が出るまで、もがき苦しみ、試行錯誤を繰り返し、考えに考え抜いて、やり続けたことは決して無駄にはなりませんし、それは人生の糧になると僕は思います。結果が出すことだけが人生ではありません。でも、結果が大事なのも事実です。

結果が出ないからといって、早々に諦めるのではなくて、結果が出るまで根気強く頑張り続けて、努力を誇れるようになりたいものですね。

あとがき

『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』の感想を書いてきました。

この本を読んでも、誰もがこの著者のようにはなれません。それは著者のようになる必要なんてないということであり、自分なりに努力し、自分なりの成功を掴み取れば良いってことだと思います。

誰もが東大法学部を首席で卒業できるわけでもなければ、司法試験に受かるわけでもありません。それには向き不向きもあり、やりたいやりたくないもあるからだと思います。

だからこそ、自分なりに、自分の才を見出し、自分なりに努力ができれば良いのではないかと思います。

無理をする必要なんてありません。それよりも、自分のペースで着実に歩みを進めることの方が大切だと僕は思います。