【感想/教育】『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』あなたならどう答えますか?

『なんで勉強をするのか?』というのは、誰しも一度や二度考えたことがある問いだと思います。

もちろん、僕も考えたことがあります。でも、ふわっとした答えしかなくて、子どもに聞かれたらドキッとしてしまいそうな感じでした。なので、何か良い答えはないものだろうか?と考えていたときに、見つけたのがこの『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』という本でした。

目次を見ただけでも、凄い顔ぶれで、内容も読みやすそうということで手に取ることにしました。

ぜひ、多くの子どもたち、子どもを持つ親御さんには読んで欲しい一冊です。

本の内容について

8人の著名人が、子どもに向けて、子どもを持つ親に向けて、「なぜ勉強をしなくちゃいけないのか?」という問いに真剣に応えた一冊です。

荒俣 宏
内田 樹
瀬戸内寂聴
坂東眞理子
福岡伸一
藤原和博
茂木健一郎
養老孟司

どこかで聞いたことのある、各界の著名人たちが、勉強することの目的や意味、そもそも勉強ってなんだろう?勉強した先に見える世界、勉強することの面白さなどについて、熱く、わかりやすく語ってくれています。

子ども編では、子どもにもわかりやすい表現で、そして、大人編では子どもを持つ親に向けて大人な目線で書かれています。誰もが、小さい頃、そして大人になっても悩み続ける一つの問い『なぜ勉強をするのか?』について、活躍する人たちの応え、答えが凝縮されています。

ざっくりとした感想

「なるほどね。」と思わせてくれる一方で、「まぁそりゃそうだよね」とも思える内容でした。

勉強というとどうしても受験勉強やテストのための勉強、親の顔色をうかがうための勉強になりがちですが、もっと広義的に捉えている必要があるんだと気づかされました。目の前の疑問に対して調べるのだって勉強ですし、本を読んだり、ゲームをしたりして知識を付けるのだった勉強なんですよね。

何かしら自分が面白いと思えることをみつけて、そこをハブにいろいろと知識を身につけたり、経験値を上げていくことが、本来勉強のあるべき姿なんだと思います。

僕は小さい頃から一度もいわれたことがないですが、「勉強しなさい!」という言葉が、子どもに響かない意味は、言葉の定義やニュアンスの問題なんだろうと思います。もっと、広義に勉強を捉えて、何かを知ることや何かを学ぶことは楽しいんだと思わせることができれば、それで良いんじゃないかと思います。

もちろん、ひらがなやカタカナ、漢字を覚えることや、算数ができるようになることも必要ですが、それが目的になっては意味がないということです。何か好きなことを知る過程で、ひらがなや漢字が読めるようになったり、計算の必要性を理解することの方が大事なんだということです。

どうしても親としては、「勉強を頑張って、良い大学に入って、良い会社に入って欲しい」と思ってしまうかもしれません。でも、大学にしても、会社にしても、それなりに活躍している人って、勉強だけができるわけではないんですよね。もちろん、勉強はできて当たり前ですが、それ以上に何かにめちゃくちゃ詳しかったり、何かに秀でていたりする人が多い気がします。

まぁこの本を通して思うのは、受験とかテストのための勉強を勉強と考えるんじゃなくて、もっと広義に勉強を捉えて、好きなことから学んだり、友だちと遊ぶ中でいろいろと経験することが大事なんじゃないかということですね。勉強、勉強と頭を堅くせずに、いろんなことを学べば良いんじゃないかと思いますね。

「なぜ勉強しなくちゃいけないのか?」に対する僕なりの答え

勉強は世界を広げてくれる。世界が広がれば、選択肢が増え、精神的にも強くなれるから、勉強はした方が良いと言うのが僕の答えです。

ただ、学校の勉強をすればいいということを言いたいわけではありません。

むしろ学校の勉強は最低レベルできれば問題ないと思っています。つまり、赤点さえ取らなければと言うこと。

では、どんな勉強が必要なのか?というと、僕は何でも良いと思っています。それは学校の勉強の延長として、英語や数学を突き詰めてもいいだろうし、はたまた昆虫や宇宙なんかを学んでも良いと思います。ようは、自分が興味を持つものをトコトンやればいいんじゃないかと。

この『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』でも語られていますが、何か一つのことを極めようとすると、周辺の知識が必要になります。たとえば、宇宙を勉強しようと思えば、物理学や化学、数学はもちろんのこと、世界の論文や本を読むために英語や他の国の言葉を読める必要があります。もちろん、読解力も必要ですよね?

僕自身は本を読むことがとにかく好きなので、目についた本、気になった本を読むことで、さまざまな知識や考えを得るようにしています。

そして、さまざまな知識を得ることは、その人の世界を広げてくれます。世界が広がると言うことは、その人の持つ人生の選択肢が広がるということでもあります。たとえば、就職するという選択肢だけではなく、フリーで食べていく術もたくさん知れますし、起業の仕方もしることになるかもしれません。もちろん、大学で研究という選択肢もあるかもしれません。もっともっと選択肢はあるのかもしれません。選択肢が広がれば、何かが上手くいかない時の精神的な支えにもなると思います。

人は生きていれば確実に失敗します。でも、そんなときに立ち直ることができるかどうかは、意外とその選択肢の多さにかかっているんですよね。選択肢が多ければ、やり直しもききやすい。

だからこそ、勉強って必要なんじゃないかと思います。

あとがき

日本人って勉強って言葉が嫌いだよなーと思います。

そして、世界でも稀にみる勉強をしない国だとも思っています。

勉強しなくてもいいならしないに越したことはありません。ただ、している人と、してない人では確実に違う人生を歩んでいるんじゃないかと思います。している人は、自分の置かれている状況を嘆かない。でも、してない人は何かしら誰かのせいにして、人生を嘆く。これってどっちがいいんだろう?とよく考えますが、僕は前者がいいですかね。

これからの人生、社会は何が起きるかわからないです。だからこそ、何がおきても良いように常に学び、自分を高めておく、選択肢を広げておく必要があるんじゃないかと思います。